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エーリッヒ・フロム著『愛するということ』から学ぶ

『愛するということ』は長く積ん読になっていた本だ。

 

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と言っても最近、本は紙で読まないから実際に積んでは

いないのだが。

 

『愛するということ』は本屋の棚で見つけて

長く気になっていた。

 

ある時期、フロイトとかユングなんかの心理学の大御所

の本を続けて読んでいた。

 

当時、心理学関係の書棚を漁ってると結構目立つ位置に

ディスプレイされていてよく目を引いた。

 

ある日、Amazonで面白そうな本を物色していると

最近の傾向からオススメされていて購入した。

 

しかし最初の数ページを読んで挫折していた。

 

僕は執念深い性格があって、これはいつか読むぞ

と心に決めたものは必ず再チャレンジする。

 

そういう性格だから購入した月日を忘れた

今になって読み切った。

 

この本に書かれていることの多くは

愛という言葉の深い考察だ。

 

愛という言葉のイメージを深く分解していく。

 

例えば「異性愛」「母性愛」「自己愛」などを

これでもかって言うほど掘り下げていく。

 

エーリッヒ・フロム(著者)の考察を読んでいけば、

愛には指で数えきれないほどの種類があり、

我々が人それぞれで違った意味で愛を語っている

ことがわかる。

 

フロムの愛についての考察は、愛とは技術である

というところが出発している。

 

どんな技術を身につけるにも知識と練習が必要である。

 

この考えを元に、本書では愛の知識的な部分と

愛の技術をどのように練習するかを書いてある。

 

私が一番関心があったのは愛をどのように練習するか

という点だ。

 

そこで愛に関しても他の技術の習得と同じように

 

・規則正しく練習する

・まとまった時間を取る

・忍耐強くやる

 

のようなよく学校で言われるようなことを書いて

いることに好感を感じた。

 

さて肝心の練習方法はどうかというと、

少し理想論的な感じもする。

 

しかしここまで論理的に愛の練習を語る

人がいたのか、と驚きもするのだ。

 

愛をフィーリングではなく論理で捉えたい

という人がいたらぜひ読んでみるといいだろう。